いい男は仕事から逃げない

いい男に必要な絶対条件。それは仕事に対しての姿勢が真摯であること。いかに真剣かです。

仕事中イキイキした顔をしている男性は、どんな格好をしていてもかっこよく見えます。そういう人は仕事の質も、できる男であることを感じさせます。

仕事は男の本分。男は仕事から逃げてはいけない。男の人生は仕事によってつくられていきます。 「それは自分の責任ではない」「これぐらいやっておけば十分だろう」「部下や上司に恵ま れない」というのは逃げ。何か問題があれば逃げる。 「それは知らない」という言葉がいかに多く使われることか。

逃げは仕事中の男の顔を貧相にします。 仕事は人で成り立っているもの。誰かひとりの力で成り立っているわけではありません。

私は常に自分を将棋の「歩」の駒と考えています。お客さまは「王将」「飛車」「角」。そう思っていれば底辺の力が事業を動かすのです。真剣に仕事に向かっていくことができます。

20代であっても50代であっても、男の人には仕事がわかる人であってほしい。逃げないでほしい。仕事とはお客さまのための姿勢であると思うからです。

いい男は肩書に依存しない

会社での肩書は、あくまで会社の中での名前。その人個人の名前ではありません。 社長であっても、常務であっても、専務であっても、部長であっても、会社を離れてしまえば関係ない。

肩書が偉くなるほどに、肩書を自分個人の顔にしてしまう男性が増えていくのは残念です。会社を辞めてしまえば肩書もなくなる。そのことに気づいてほしい。

肩書がなくなった後まで、「自分は常務だった」「自分は専務だった」と威張るのは愚かしいことです。名刺に刷られた肩書とは、働いてきたことに対するお釣りのようなもの。その人自身が偉いわけではありません。

肩書がなくなった後は中身での勝負です。働いているときから肩書に頼らず、自分の中身を満たしていくことが大事。それができなければ寂しい老後が待っています。

肩書だけに依存して生きてきて、自分なりの生き方の美学や美意識をつくってこなかった人ほど、過去の肩書に執着します。

抜け殻みたいなものにしがみつかざるを得ない人生は寂しい。肩書なんぞなくても、「これがオレ」と言えるような生き方を目指してほしいと思います。

会社で偉くなることは大変なことです。派閥争いのなかで上司により人生が決まるとい うことは多々あります。多くの葛藤があり、ウソだろう!ということもあります。会社の なかでの汲々とした日々。一つの企業のなかで一つの駒として存在を残すことは、自分を 無にして、柔軟な気持ちを持ち、これだけ頑張ったんだからと見返りを望まない。結果を 出す。今でも私は仕事の基本はそうだと思っております。

いい男は女に優しい

私は九州で生まれ育ちました。徹底した男尊女卑のなかで育ってきました。 男尊女卑という言葉は、女性蔑視と同義ではありません。 男と女ではやるべき仕事が違い、男には男でなければできない仕事、女には女でなければできない仕事があります。女にはできないことがあるという点で、私は男性を尊敬しています。

男にしかできないこと、そのひとつが女性を守ること。
女性を守るのは男の義務、男性に守られるのは女性の権利です。この「男の義務」を果たしている男性が男だと私は認めます。
男尊女卑を勘違いして、「女よりも男のほうが偉い」と女性を見下している男性は男と しても人としても失格。職場のお茶汲みや掃除は女がやるべき仕事なんて考えてはいけません。

そのスーツと靴、びしっとしていますか?

男性用化粧品を使うことや眉の手入れが当たり前のこととなり、顔を美しく保つことに意識的な男性もずいぶんと増えてきました。
しかし顔には意識を配っても、スーツやワイシャツ、足元の靴までしっかりと気を配っていない人もまだまだ見かけます。

高価なものではなくとも、手入れされたスーツや靴を身につけている男性は、それだけで好感が持てます。

プレスがかかりぴしっと折り目のついたパンツに、埃やシワのない上着。パリッとして清潔なワイシャツ、足元は磨かれて艶のある靴。仕事をする以上は、これが当たり前。 ビジネスマンにとって戦う服であるスーツと革靴は、その人の仕事に対する姿勢を表します。凛とした姿の人は、それだけで仕事のできる男という印象を与えます。

反対に、襟元ににうっすらと汚れがあるワイシャツ、背中やパンツに座りジワがくっき り刻まれたスーツ、かかとが無残にすり減り、埃にまみれたままの靴の人はりえる心象。

そうした人を朝の時間帯に見かけることがありますが、昨日のものをそのまま着てきたことが一目瞭然で、それだけでもう仕事ができない人と感じてしまいます。

「本人は構わないのかもしれません。昨日と同じ格好でも気にならないのかもしれませ ん。けれども、だらしのない人間と見られたら、仕事にも差し支えることでしょう。ビジ ネスマンとしての評価は確実に下がります。

同じワイシャツを続けて着るのもエチケット違反につながります。 一日身につけたワイシャツは、きれいそうに見えても汗や皮脂で結構汚れているもの。 二日も続けて着れば、体臭を振り撒く原因にもなります。ワイシャツは毎日替えたほうがいい。

男のスーツの身だしなみは、後ろ姿にこそ注意が必要です。ワイシャツの襟元、座りジワ、靴のかかとの状態は後ろから見れば目立ちます。

その日に着たスーツは、帰ったらハンガーにかけて洋服ブラシでササッと埃を取り除 く。すぐにクローゼットにしまわず少し空気にふれさせる。それだけでもスーツの張りは違います。 シワにはアイロンのスチームをあてておくこともマナー。

靴もせめて埃ははらっておきましょう。靴磨きのときには、かかとの状態もチェックして、すり減りが目立つようなら修理に出します。

これぐらいなら、それほど大変なお手入れではないはずです。それすらしない人は、働く男として失格だと、私は思います。

パンツの裾丈は気をつけて

スーツのパンツの丈は、革靴の上部から、かかと半分までの位置に裾がくるぐらいが基本です。

最近のスーツは、パンツが全体的に細身で、裾も細く、丈もやや短めで靴下が見えるか 見えないかぐらいの長さ。スラリとしたシルエットが流行のようですが、こうしたスーツ は二○代や三〇代前半の若い人のためのもの。 四〇歳を過ぎた男性には、やはりオーソドックスなスタイルのスーツのほうが落ち着き
があって、似合います。

けれども、せっかくの大人のスーツも丈の短いパンツではいただけません。一説では、 「パンツの丈が短い人はケチ」と言われているようですが、ケチか否かは置いておいて、 丈が短いパンツは見栄えが悪く、みっともないもの。イスに座ったとき、靴下のゴムラインまで見えてしまいます。

くるぶしのやや下くらいまでの長さしかないツンツルテンのパンツはバランスが悪いので、裾上げをしてもらうときは、パンツ丈にもぜひこだわりを見せてほしいところです。

今は「モーニングカット」という裾上げの方法をご存じない方も増えてきているようですが、この方法で裾上げをしてもらうと足元がスマートになります。

モーニングカットとは、後ろが長く、前が短くなるように斜めにカットするやり方。 (注・アングルド・ボトムの別称。モーニング・コートのパンツがこの型になっているこ とが由来といわれる)真っ直ぐ垂直にカットしてしまうと、後ろに合わせて丈を長くすることで靴の甲のところに裾が溜まってだぶついてしまい、逆に前に長さを合わせると後ろが短くなってしまいます。

女は化粧、男は顔剃りが当たり前

女性はなぜ化粧をするのかと聞かれて、「男のひげ剃りと同じでこれはマナーです」と答えたことがあります。

男は顔剃り(髪やひげ、そして全身を手入れして清潔で身ぎれいにすること)、 女は化粧。これは当たり前のこと。顔を整えるのも爪をきれいにしておくのもマナーのひとつです。 ひげを伸ばしている方であれば、無精ひげに見えないように余計なひげは剃り落として おく、伸びすぎたらカットをするなど、こまめなお手入れを感じさせるひげであることも 大切。

ワイルドな無精ひげが許されるのは学生さんか、そうしたスタイルが許される一部の限られた職業の人たちです。 眉毛の手入れをされるなら、あまり手を入れすぎないことが肝心です。

男性の眉は、長く伸びている部分をハサミでカットするぐらいがちょうどいい。それ以上、手を入れてしまうと、不自然な感じになってしまいます。

反対に爪の手入れは、男性はとくにこまめにしていただきたいと思います。ピカピカに 磨く必要はありませんが、せめて短く切り揃えることは心がけてほしい。小指の爪だけを 伸ばしているのは不思議です。また爪が伸びて黒い垢があるのは論外です。

手の魅力は意外と知られていないもの。ゴツゴツした手でもしなやかな手でも手に魅力を感じる女性は多いのです。手フェチと呼ばれる人も多いのです。少なくともハンドクリ ームをつけて。なめらかな男の手は、男の魅力の大きな小道具になり得るのです。

男は笑って鏡を見るべし
顔剃りのもうひとつの盲点が鼻毛と耳毛。これらが目立つのは手入れが行き届いていない最たるものです。

ヘアメイク時代に担当した俳優さんも、たまに鼻毛が出ていることがあって、ハサミをお貸しして切っていただいたことがあります。

このように美に敏感な俳優さんであっても見落としがちなのが鼻毛。毎朝のひげ剃りの際には、忘れずに鏡で鼻毛チェックもしておかれるといいですね。

女性に対しては「笑って鏡を見てはダメ。笑わずに鏡で自分の顔を見て、シワやたるみを直視してください」と常日頃言い続けている私ですが、男性に対しては反対に「笑って鏡を見てください」というのがアドバイス。 一本だけ外に飛び出しているような状態なら、鏡を見てすぐに気づくこともできます が、笑顔になったときに飛び出してくる鼻毛は、なかなか自分ではチェックできません。

笑顔になるのは人前が大半ですから、笑顔のままの鏡チェックが大事なのです。笑うと小鼻が上がるため、伸びた鼻毛が自分でも確認できます。
鼻毛と同様、耳毛も自分ではチェックしづらい部分です。たまに耳毛と耳垢がある方もいますが、これは最悪!

耳毛は中高年になると目立ってきますので、四〇代後半になったら少し気をつけて。耳毛が伸びていたら床屋さんでカットしてもらったり、市販の耳毛専用カッターでお手入れされるとよいと思います。

美は細部に宿る、が私の持論。細かい小さな部分にも気を遣うことが男のスマートなマナーにつながっていきます。
男の肌にも潤いを男性の肌は皮脂分泌が多く、女性よりもオイリーです。ただし脂分が多いから潤っているのかと言えば、そうではありません。

見るからに乾燥肌という方同様、じつは水分不足の状態にあるのが実際なのです。 水分が足りなければ、皮膚が乾いてカサカサした乾燥肌になる。これは誰にでも想像がつきます。肌が乾いて白く粉を吹いているような状態の方は、明らかな乾燥肌。 「たっぷりとローションで水分を補い、仕上げに保湿クリームを薄く塗って水分の蒸発を抑えておきましょう。

脂性肌の場合は、乾燥すると貴重な水分の蒸発を抑制しようと皮脂分泌が盛んになりやすく、さらに脂ぎった顔になりやすい。よりオイリーな顔にしてしまうのです。