そのスーツと靴、びしっとしていますか?

男性用化粧品を使うことや眉の手入れが当たり前のこととなり、顔を美しく保つことに意識的な男性もずいぶんと増えてきました。
しかし顔には意識を配っても、スーツやワイシャツ、足元の靴までしっかりと気を配っていない人もまだまだ見かけます。

高価なものではなくとも、手入れされたスーツや靴を身につけている男性は、それだけで好感が持てます。

プレスがかかりぴしっと折り目のついたパンツに、埃やシワのない上着。パリッとして清潔なワイシャツ、足元は磨かれて艶のある靴。仕事をする以上は、これが当たり前。 ビジネスマンにとって戦う服であるスーツと革靴は、その人の仕事に対する姿勢を表します。凛とした姿の人は、それだけで仕事のできる男という印象を与えます。

反対に、襟元ににうっすらと汚れがあるワイシャツ、背中やパンツに座りジワがくっき り刻まれたスーツ、かかとが無残にすり減り、埃にまみれたままの靴の人はりえる心象。

そうした人を朝の時間帯に見かけることがありますが、昨日のものをそのまま着てきたことが一目瞭然で、それだけでもう仕事ができない人と感じてしまいます。

「本人は構わないのかもしれません。昨日と同じ格好でも気にならないのかもしれませ ん。けれども、だらしのない人間と見られたら、仕事にも差し支えることでしょう。ビジ ネスマンとしての評価は確実に下がります。

同じワイシャツを続けて着るのもエチケット違反につながります。 一日身につけたワイシャツは、きれいそうに見えても汗や皮脂で結構汚れているもの。 二日も続けて着れば、体臭を振り撒く原因にもなります。ワイシャツは毎日替えたほうがいい。

男のスーツの身だしなみは、後ろ姿にこそ注意が必要です。ワイシャツの襟元、座りジワ、靴のかかとの状態は後ろから見れば目立ちます。

その日に着たスーツは、帰ったらハンガーにかけて洋服ブラシでササッと埃を取り除 く。すぐにクローゼットにしまわず少し空気にふれさせる。それだけでもスーツの張りは違います。 シワにはアイロンのスチームをあてておくこともマナー。

靴もせめて埃ははらっておきましょう。靴磨きのときには、かかとの状態もチェックして、すり減りが目立つようなら修理に出します。

これぐらいなら、それほど大変なお手入れではないはずです。それすらしない人は、働く男として失格だと、私は思います。

パンツの裾丈は気をつけて

スーツのパンツの丈は、革靴の上部から、かかと半分までの位置に裾がくるぐらいが基本です。

最近のスーツは、パンツが全体的に細身で、裾も細く、丈もやや短めで靴下が見えるか 見えないかぐらいの長さ。スラリとしたシルエットが流行のようですが、こうしたスーツ は二○代や三〇代前半の若い人のためのもの。 四〇歳を過ぎた男性には、やはりオーソドックスなスタイルのスーツのほうが落ち着き
があって、似合います。

けれども、せっかくの大人のスーツも丈の短いパンツではいただけません。一説では、 「パンツの丈が短い人はケチ」と言われているようですが、ケチか否かは置いておいて、 丈が短いパンツは見栄えが悪く、みっともないもの。イスに座ったとき、靴下のゴムラインまで見えてしまいます。

くるぶしのやや下くらいまでの長さしかないツンツルテンのパンツはバランスが悪いので、裾上げをしてもらうときは、パンツ丈にもぜひこだわりを見せてほしいところです。

今は「モーニングカット」という裾上げの方法をご存じない方も増えてきているようですが、この方法で裾上げをしてもらうと足元がスマートになります。

モーニングカットとは、後ろが長く、前が短くなるように斜めにカットするやり方。 (注・アングルド・ボトムの別称。モーニング・コートのパンツがこの型になっているこ とが由来といわれる)真っ直ぐ垂直にカットしてしまうと、後ろに合わせて丈を長くすることで靴の甲のところに裾が溜まってだぶついてしまい、逆に前に長さを合わせると後ろが短くなってしまいます。

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